古代中国を起源とする鍼灸(しんきゅう)は、日本へは飛鳥時代、仏教の伝来と関わって伝えられたとされています(相前後して、東洋医学のもう一つの柱である漢方薬も伝来しました)。以後日本の鍼灸は、平安、鎌倉、室町、戦国、江戸と明治時代の初めに至るまで、独自の発展を遂げてきました。しかし明治政府は当時新興勢力であった西洋医学を正式な“国策”医学として採用します。近代化と富国強兵のため、やむを得ない事たっだのかもしれません。しかし、一方鍼灸(や漢方)は非正統的な医学として、片隅に追いやられてしまったのです。
時代は下って21世紀、鍼灸は徐々に見直されてきています。
鍼灸はWHO(世界保健機構)や NIH(米国国立衛生研究所)も認めた治療法で、いまや全世界で行われています。